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展覧会のお知らせ

展覧会のお知らせです。
このたび、オフィスイイダの飯田裕子さんの企画による「日々是好日 岩尾恵都子・内田かんぬ展」に出品いたします。

岩尾恵都子さんは、2000年のVOCA展で大賞に選ばれた実力のある作家さんで、大学時代からの友達でもあります。
お互い卒業後は日本画を描いていましたが、同じような時期に現代美術に転向し、私は岩尾さんの後を追うように、1年ずつ遅れてホルベインスカラシップ奨学生、VOCA展出品と経歴を経て来ました。
岩尾さんは私より歳は少し下ですが、先輩のような人です。

今回私は、正方形パネルの作品に加えて、小学生の絵を何点か出品させていただく予定です。

よろしくお願い致します。

日々是好日「岩尾恵都子・内田かんぬ展」
会場:OFFICE IIDA
2019. 12/2(月)〜12/14(土)
13:00〜18:30/最終日〜17:00
日曜日休廊
〒104-0061
中央区銀座1-9-8奥野ビル408
tel&fax 03-3564-3218


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☆こちらもご覧ください。

# by nu913 | 2019-11-18 09:23 | お知らせ | Comments(0)

コンタクト恐怖体験

一昨年の春頃、近所の眼科で「もうコンタクトは止めたほうが良い」と言われ、それ以降メガネで生活していたが、どうしても不便な点がある事と、その時の「目に全然問題はないよ。コンタクトできる目だよ。でももう40歳過ぎたら止めるものなの。」という説明にどうしても納得がいがず、電車とバスを乗り継いで、私が実家にいる頃にお世話になっていた眼科に行ってみた。
毎日でなくても、特に綺麗な景色を見たい日だけでも、コンタクトができないかと思って。
すると、いろいろな検査や診察の結果、「大丈夫。コンタクト作りましょう!」という流れに。
あれよあれよという間に、約2年間のメガネ生活を経て、夢にまで見たコンタクトに戻る事になった。(本当に夢に見た事がある。)
先生が「かなりおすすめ」というレンズを試着で数時間着けてみたが、ほとんど異物感がない。(ハードコンタクト。私はずっとハード利用者)
前に調子が悪くなった時のコンタクトは、はじめからかなり異物感があり快適とは言えなかった。それを選んだ私の責任だが、安いコンタクトだった。
やっぱり目の事でケチっちゃいけないな、と思いつつ、看護師さんからレンズの取り扱いの説明を聞いていた。レンズが目の中でずれた時の対処方としていくつか説明した後、「もうそれでも取れなかったら、最終手段として、水を張った洗面器に顔をつけて目を大きく開けてパチパチすれば必ず取れますから」と看護師さんが言った時、ある恐ろしい記憶が蘇った。
2年前、コンタクトを止める直前、近所に外出中に右目がゴロゴロしだし、痛くて耐えられなくなったので外そうとしたところ、涙ですべってうまくいかず、(指で目尻を横にひっぱってパチンと瞬きすればふつう外れる。)仕方なくボロボロ涙を流しながら家に帰るまで我慢した。
帰ってすぐ再び試みるも、やはり滑って外れない。そうこうしているうちにレンズが目の中でずれてしまった。
これはもう洗面器しかないと思い、目の痛みをがまんしつつ片目で準備し、水に顔をつけてパチパチしたが、何とそれでも外れない。えー!!これでも外れないってどういう事!?と、さすがにパニックになった。
その後どうして外れたのかわからないが、何かのはずみでやっと外れた時には、本当に心から安堵した。
看護師さんが「最終手段」と言ったその方法で、何であの時はずれなかったのだろう?思い出すと、動悸がするくらい怖い。2度とあんな事になりたくない・・・
再コンタクト生活、心して、くれぐれも慎重にいこう。

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今日の小学生 '19 2/7

# by nu913 | 2019-02-28 00:58 | 考える事など | Comments(0)

山中貞雄監督の「丹下左膳餘話 百萬両の壺」を観た。(ネタバレあり)
家人がしょっちゅう大河内傳次郎のモノマネをしているので、ある日「大河内傳次郎の映画を観た事がない」と言ったら、このDVDを貸してくれた。
見進めていくうちに、何となく見覚えがある事に気付いた。もう20数年前だと思うが、一時父がよく見ていた古い時代劇があった。私は断片的にしか見ていないが、たまたま見た場面で、気のきいた軽妙な台詞に思わず笑ってしまい、私が古い時代劇にいだいていたイメージとはずいぶん違ったので印象に残っていた。興味は持ったが、当時の自分は、古い時代劇をじっくり一本観てみようと思う程は映画に興味がなかったし、もっと他に優先する事が沢山あったので、そのままにしていた。
どうも物語の設定や流れからして、その映画につながっていきそうだと思ったら、やっぱりそうだった。そして私が思わず笑った台詞の場面も、なぜそういう状況になったのか初めて理解した。こういう事があると、パズルがひとつ解けたような気持ち良さがある。
思い出の映画という事は別にしても、これはいい映画だった。丹下左膳の事はほとんど知らないが、聞くところによると、本来はもっと不気味で暗い話が多いそうで、これは番外編(?)で人情喜劇のようになっており、左膳が人を斬るシーンも一箇所だけで、しかも一瞬で勝負がついてしまう。だが物語も終わりのほうで、左膳が金を工面するために道場破りをするシーンがあり、その時の立ち回りが凄かった。左膳の強さが十分に現れていてかっこよく、何度も見てしまった。
この物語は、道場に婿入りした男が、ある「宝の壺」を手に入れるために奔走するが、実はその壺は自分のごく身近にあった、とわかって終わる。何気なく借りたDVDが、実はあの気になっていた映画だった、という点で、妙にリンクしてしまった。

「丹下左膳餘話 百萬両の壺」_c0385430_10474221.jpeg
絵を描く小学生


☆こちらもご覧ください。


# by nu913 | 2019-02-05 19:26 | 映画 | Comments(0)

シドニー・ルメット監督の「12人の怒れる男」を観た。
私がこの監督の作品で最初に観たのは「オリエント急行殺人事件」だった。ネットで調べてみたら、「オリエント〜」は1980年の11月に日曜洋画劇場でテレビ初放映されたらしいが、まだDVDも無かった当時、父がそれを録画して、毎晩毎晩観ていた時期があった。その頃の思い出もあって「オリエント〜」は大好きな映画なのだが、後に「12人の怒れる男」や「ネットワーク」、「狼たちの午後」などを観て、シドニー・ルメット監督が社会派監督と呼ばれている事を聞き、「オリエント〜」は異例の作品だったのだと知った。

「12人の怒れる男」は、緊張感に満ち、感動的な映画だったが、そういうところは置いておいて、ぜんぜん違う観点から気になる所があった。
とつぜん自分の話になるが、去年の春頃に急にコンタクトが合わなくなってしまい、眼科に行ったところ、年齢的な事もあって目に負担がかかるから、もうコンタクトは止めてメガネにする事をお勧めします、と言われた。
高校2年生の時からずっとコンタクトで、近所に買い物に行くにもメガネ姿では出たくない、と思うくらいメガネがいやだった私は、かなりショックだった。
しかし仕方がない。メガネ生活になるなら、メガネの良いところを探してみよう、と思った。「メガネをかけてこそ」のメガネ美人を見つけるとか。

そんな時に「12人の怒れる男」を観たのだが、物語の中で、証言台に立った女性の鼻の付け根にメガネの跡が付いていたことから、普段はメガネを掛けている視力の悪い女性だから、彼女の目撃証言はあてにならないのでは?となる場面があった。それに気付いた陪審員が「彼女は人前に立つためにわざわざメガネを外した。女性は誰でもメガネを掛けるのを嫌がるものです。」と言う。それを聞いて「あー、やっぱりか・・」と妙にガッカリした。メガネがマイナスな物であたりまえ、というのは、もう昔から、絶対的にそうなのだな、と妙に思い知った。まぁ思い知ってもしょうがないし、勿論メガネが好きな人もいるし、他から見ればどうでもいい事なんだろうが・・
そういう訳で、実際には映画に登場しないその証言台の女性に、とても親近感を覚えた。でも私はいいかげんな証言はしないけれど。


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2学期の小学生

# by nu913 | 2018-12-15 21:32 | 映画 | Comments(0)

「八つ墓村」

野村芳太郎監督の「八つ墓村」を観た。
この映画には、印象的な場面が3つある。ひとつは、主人公の辰弥(萩原健一)の祖父である丑松(加藤嘉)が毒殺される冒頭の場面。もう一つは、渥美清演じる金田一耕助が、野外に佇んでいる後ろ姿。もう一つは、復讐を果たした落武者の亡霊達が、丘の上に佇み、燃えていく村を見下ろしている場面だ。

冒頭の毒殺シーンは、私の弟が、幼い頃にたまたま見てしまい、恐ろしすぎてトラウマになっていた。ヨボヨボのお爺さんが七転八倒し、床を転げ回り、泡を吹いて死んでいくシーンは、あまりにリアルで恐ろしすぎた。この老人を演じている俳優は他の映画でもよく見かけ、「八つ墓村の殺されるお爺さん」として認識していたが、加藤嘉という、様々な監督に必要とされていた名優だという事を、最近になって知った。(そしてなぜか急激にこの俳優さんにはまってしまい、現在私は加藤嘉ブームです。)

渥美清の後ろ姿のシーンは、以前観た時に、あまりに色気を感じてドッキリし、自分でも驚いたのだが、後に渥美清が亡くなった時、追悼番組で大江健三郎氏が「渥美清さんは本当に立ち姿が美しい方でしたね。もうエロティックと言えるくらい。」と語っているのを聞いて、ものすごく共感した。
寅さんを見ていてもあまり気付かなかったのに、どうして金田一耕助で?と不思議である。

最後の落武者達のシーンは、ただただ、かっこいい。この場面を見るために、この映画を観ると言っても過言ではありません。


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紙ひこうきを飛ばす小学生






# by nu913 | 2018-12-09 23:11 | 映画 | Comments(0)