2018年 12月 06日
「新幹線大爆破」
「わあ!0系!」と、これに乗って何度も家族で京都に行った記憶が蘇り、ノスタルジックな気分になった。
しかし、この映画が提起している問題は、ノスタルジックなものではない。
科学技術が進歩して機械が手動でなくなり、人の手を離れて行き、やがて人が制御できない状態になる恐怖。
便利なはずのシステムが、逆に人間の首を絞める。
すべての出入口が電気仕掛けの自動ドアであるマンションなど、停電したらどうなるのだろう?といつも思う。
科学技術の恩恵をたっぷり受けて、それに沢山助けられて生きている私たちは、無論それらを全否定することなどできるわけがない。どのように折り合いをつけて生きていくのかを考えさせられる。
しかし、高倉健が犯人役だったとは意外だった。勝手に刑事、というか、犯人とは逆の立場にある者だと思っていた。
でも高倉健、犯人でも何故か応援したくなる。
佐藤純彌監督の作品は、以前「おろしや国酔夢譚」と「人間の証明」を観たが、両作品とも「大真面目」な印象だった。笑うところが一ヶ所もない。(「おろしや国〜」では、西田敏行の所作で少し笑いを誘うところがあったが。)
「新幹線大爆破」も、どんなに大真面目かと思ったが(そして大真面目だったが)、新幹線内で乗客達がパニックになり、いかにも大阪商人という感じのビジネスマンが大騒ぎしているシーンが、少しユーモラスだった。
ウルトラマンのハヤタ隊員役だった黒部進も、刑事役で出演していました。
今日の小学生
by nu913
| 2018-12-06 12:21
| 映画
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